厳しい就職活動の影響?人気企業に就職した新入社員の抱えるストレス


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僕はいわゆる「一般企業」に勤めたことがありません。大学を中退し、そのあとしばらくの間(結構長いのだが…)フラフラして、友達が作ったばかりの会社に加わり、そこで初めて「正社員」というものになりました。ですので、一般的な就職活動から新卒入社を体験していませんが、若い社員や中途で入ってきた社員などの話を鑑みて書いていこうと思います。

 

とにかく大変な就職活動を経て新卒入社した若者達

ベンチャー企業の人気が上がっているとはいえ、やはり一般大学生にアンケートを取ると、いつの時代も人気の企業というのはあまり変わってないように思えます。ちなみに2017年卒大学生による「人気企業ランキング」が以下のとおり。

1.三菱東京UFJ銀行
2.東京海上日動火災保険
3.損害保険ジャパン日本興亜
4.三井住友銀行
5.みずほフィナンシャルグループ
6.全日本空輸
7.日本航空
8.三井住友海上火災保険
9.JTBグループ
10.サントリーグループ

キャリタス就活2017「大学生ランキング・総合」
 
20年前と変わりませんね。11位以下も大手金融グループや広告代理店、商事会社など、バブル時代と何ら変わらない大学生の好みです。これらの会社はいつの時代でも人気であり、買い手市場、売り手市場など就職活動のマクロな動向に全く左右されないのです。

そんな中、長く苦しい就職活動をして、人気の大手企業に就職することが決まったら、そりゃ嬉しいでしょうし、誇らしいものでしょう。しかしそれが落とし穴になるケースもあります。

 

せっかく受かった人気企業を辞めるわけにはいかない感情

厳しく険しい就職活動を経て、狭き門を何とか通過し、誰もが憧れる人気の企業に就職することができた若者。いざ新入社員として働きだしたあと「何だか思ってたのと違うな」などと感じたり、想像以上の忙しさだったり、実力不足を感じたり、上司とそりが合わなかったりしたとしても、「せっかく入社できた会社だし、辞めるわけにはいかない」と頑張ってしまう。そして、気づいたときには心や体を病んでしまっている。そういうケースというのは少なくなさそうです。

大手企業はベンチャー企業などに比べて、福利厚生や心身へのサポート体勢、休職制度などの労務環境も優れている場合が多いのですが、それ以上に新入社員には「辞められない」「逃げられない」というプレッシャーがかかっているのではないでしょうか。

 

大手企業だからこそマネジメント体質が旧態依然の場合もある

社内制度としていろいろと充実している大手企業は多いのは確かです。しかし「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」などが存在しているケースもベンチャーよりも多いかもしれません。会社の伝統として各種ハラスメントが文化として染み付いていたりもしそうです。

時代とともに価値観も変わり、社会における問題意識なども変わっていきます。各種ハラスメントも昭和の頃に比べたら比べ物にならないくらい少なくなっている気がします。それだけ社会の目が厳しくなり、それを取り締まる法律なども整備されてきたからです。

とはいえ「文化」にまで染み込んでしまったものはなかなか変わりません。セクショナリズムの中、そういう上司が醸成され、見逃されているケースもあるでしょう。コミュニケーションのつもりのセクハラや飲み会など、今でも多く存在するんだろうなぁと思います。

このような古いマネジメント体質に対して違和感を覚えたり、嫌悪感を抱きながらも我慢して職務を続けてしまい、ストレスという風船が大きくなり、パァーンと弾ける。そういう若手社員は多そうです。
 


[記事公開日]2017/02/01
[最終更新日]2017/02/03