企業内でのストレス「上司(中間管理職)はどのような場面でストレスを感じるのか?」

ストレスチェックの義務化が施行されたわけですが、そもそも企業内ではどのような「ストレス」が発生するのでしょうか?自分自身の体験談を交えて考えていきたいと思います。(※体験談をもとに書いているので、個人的な感覚による感想になり、状況等により個人差があります)

企業内におけるストレス発生の原因としてまず考えられるのが「人間関係」です。今回ストレスチェックが義務化された50人程度の会社ではどのような「人間関係」のトラブルがあるのでしょうか?

 

上司がストレスに感じるのは「人事考課」と「中間管理職的な部分」

「自分」が上司の場合。部下が数人いるとしましょう。部下の仕事ぶりがよくない、部下が自分の言ったとおりに動いてくれない。上司を経験した人なら思い当たる人も多いのではないでしょうか?しかしこのような「部下が成果を出さない」的な問題は(程度にもよるとは思いますが)直接的にはあまりストレスにはならないような気がします。しかし、間接的に「変わりに自分が部下の仕事を受け持つ」「指導に時間がかかる」など自分の業務時間や仕事量が増えてしまうことによるストレスはあるかもしれません。ただそれも大きな問題ではない気がします。

自分が上司という立場においてストレスに感じるのは「人事考課」と「中間管理職的な部分」の2つだと思っています。

 

ほとんどの企業で機能していない「人事考課」におけるストレス

50人規模の会社だとまず確実に存在する「人事考課」の制度。目標に対して成果がどうだったのかを査定し、部下の給料を決めるわけですが、目標をクリアしようがしまいが、各々主張をしてきます。部下の人達も自分の給料がかかってるのでなかなか折れません。やはり特に目標には達しなかったけど、自分としては差し込み仕事などにも対応したので給料を上げろ、的な主張への対応には苦慮します。

本来評価自体をロジカルに透明性高く、誰もが納得するように作られたのが「人事考課」制度ではありますが、多くの会社で適切な人事考課制度が存在するわけではありません。むしろほとんどの企業では機能してないのではないかと思ったりもしています。

部下との今後の関係性にも影響しますし、非常にセンシティブな問題ですので、かなり心をすり減らします。私自身は過去に最大40名程の部下を抱え、四半期ごとに彼らの人事考課をやってきましたが、相当メンタルをやられました(笑)。

 

中間管理職は日々ストレスを感じながらすごしている

人事考課もそうですが、その結果をさらに上の上司(仮に「役員」としましょう)に提出すると、役員からは「○○さんはそんなに評価高いのか?」などといちゃもんをつけられたりします。目標設定が上手くない上司は会社全体の貢献度合いと各人の目標設定の整合性がおかしい場合があります。そういう場合は上記のようなツッコミが役員などから入ったりします。

やっとのことで苦労して現場の人事考課を終えたのに、差し戻して評価を下げたりすることは非常に難しいタスクです。できれば上司もやりたくありません。ですので役員に対して評価の正当性を訴えたりします。その作業もかなりのストレスですが、万が一差し戻しなんて場合は想像に耐えません。

人事考課以外でも、社長などが「朝令暮改」をしてくるのを現場の部下に落とし込んだりする場面も多々ありますが、そこでもストレスは発生します。往々にして現場の部下は役員の「朝令暮改」を好みません。役員としては気まぐれで朝令暮改しているわけではなく、時流を感じて素早く軌道修正するために発しているのですが、そんなことは現場には伝わらない。そうなると生産性は落ち、役員からは詰められる。中間管理職の上司は辛い立場におかれてしまいます。

このように「上司」の人は一般社員よりも日常的にストレスを受けていると考えられます。某大手広告代理店での問題では新入社員がストレスを発生したわけですが、上司も相当なストレスを抱えて生きているはずです。しかし、長年ストレスがかかってきていると「麻痺」に似た感覚におちいることもあります。免疫と言った方が適してるでしょうか。このような耐性が長年社会人をしているとできてくるような気がします。

新入社員やまだ耐性の無い若い社員はストレスを真正直に受けてしまうケースがあります。それでは次は新入社員や若い社員のストレスについて考えていきましょう。

 

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[記事公開日]2017/01/31