社員が10人を超え「阿吽」が通用しなくなる話


 
20人未満の社員数(役員含む)のベンチャー企業はたくさんあります。イケてるスタートアップだったらすぐにその規模に会社が成長するでしょう。どこの会社でも同じだと思いますが、10人から20人くらいの会社あるあるを紹介しようと思います。今回は「阿吽」の話です。

[前回の話] 会社が成長し、10人規模に拡大した頃の話

 

阿吽の呼吸が通じなくなる

創業期、まぁ10人くらいまでは何とかなるような気がしますが、詳細に指示を出したり、方向性を明示しなくても「阿吽の呼吸」で物事が進んだりします。社長の言動や行動も常に見ているわけですし、何となく阿吽で理解することが可能です。しかし、社員が10人を超え、20人くらいになり、オフィスも移転して…みたいなタイミングから急に「阿吽」が通じなくなります
 
20人くらいになると「組織」ができてきます。いつまでも社長直轄というわけにはいきませんし、役割分担もしていかないと会社が回らなくなります。ただ組織ができると同時に社長と一般社員の間に役員なりマネージャーなりが存在するようになります。レポートラインができ、社長の言葉が一般社員に届かなくなっていきます
 
これまで「阿吽」だった社長と役員、マネージャーの間にも距離が生まれます。そしてどこの会社でも「社長の考えてることがわからない」「会社の方向性がわからない」という不満が出てくるのです。不満が大きくなるとストレスになりますし、社長としても「なんで自分の考えが通じないんだ」とストレスになります。この事象はほとんどの会社で見られるような気がします。

 

考えや方向性をきちんと言語化していくことが重要

上記のような状況に陥って初めて「ミッション」や「理念」を作りだす会社は多いです。しかしお飾りの言語化では結局意味がありません。ミッションや理念が飾られた言葉ではなく、本当に自分達のやりたいこと、やるべきことを表していて、なおかつ社内の共通言語になるくらいに作りあげていかないと無意味です。
 
言葉にし、それを文化に昇華させていく。そういう取り組みが重要になってきます。それでも全員が納得するものはなかなか難しいとは思います。でもこういった文化を作り上げていくことで離職率や社内の不満はだいぶ軽減することができるのではないかと思います。
 


[記事公開日]2017/03/04